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卒業生 2005年卒業
久留米大学医学部卒業
現在 藤川病院勤務
藤川 葵さん
教員 英語科教諭 古川 明子先生

不安よりも、ワクワクが勝った、女子1期生の選択(藤川さん)

藤川さん
私は、2002年に共学化された弘学館高等学校に、女子1期生として入学しました。まわりからは「女子の1期生は大変だよ」と心配されましたが、私はむしろ「それが面白そう」と感じ、入学を決めました。古川先生には高校3年間の英語の授業と初年度の女子寮の担当教員というかたちでお世話になりました。
古川先生
男子がほとんどを占める校内に、藤川さんが女子1期生として入学してきた姿は今でもよく覚えています。新しい環境に不安があってもおかしくない中で、彼女はむしろ前向きで、自分のペースでしっかりと学校生活に馴染んでいきました。周囲に流されることなく、淡々と、でも着実に取り組む姿勢が印象的でした。
藤川さん
実際に入学してみると校内は男子が圧倒的に多く、部活動も男子中心で、女子が活動できる環境は限られているなか、私はテニス部に入りました。当時は指導者もいない状況で、部の体制づくりから自分たちで工夫するしかありませんでした。大変なこともありましたが、同じように挑戦する仲間の存在に支えられ、寮生活では全力で努力する友人たちから大きな刺激を受けました

3年間、ブレずに努力し続けた姿が印象的(古川先生)

藤川さん
古川先生の授業では、ポイントとなる単語や文法などが記載された小さなメモを作成していただき、それをまとめていくと一つのノートや参考書に仕上がっている、そんなマメで丁寧な指導を受けていたことを覚えています。英語が大学受験にとっても大きなウエイトを占めていると思っていましたが、ここまで細かなサポートがあることは自分には驚きでした。
古川先生
藤川さんはどの教科に対しても全力で向き合っていたと思います。知的好奇心も強かったので、波も少なく、真面目に3年間学びを継続し続けた印象ですね。
藤川さん
そんな私でも高校2年生の時に進路に迷っていた時期もありました。私の親も医者だったこともあり、「将来は医学の道を目指す」という周囲の当たり前の空気に戸惑い、悩んだこともありました。最終的には久留米大学の医学部に合格はしましたが、そこに至るまでの過程で先生に個別に相談できたことも良かったです。

弘学館で学んだ「やりきる力」(藤川さん)

古川先生
今もそうですが、弘学館では質問に来た生徒には徹底的に対応しています。教室だけが学びの場ではなく、生徒が生活する寮にも必要があれば私たち教員が足を運んでいます。藤川さんは高校からの入学になるので、特に1年目は数学や理科の授業の進度は早かったと思いますが、教師陣を信じ、粘り強くついてきたと思います。
藤川さん
寮と学校のダブル体制で見守ってくれるのがありがたかったです。弘学館は塾に通わなくても難関大学を目指せる環境という強みがある分、日々の課題提出にどう向き合うかがポイントだと思ってました。実際に「課題は出すのが当たり前」という雰囲気の中で過ごすうちに、提出期日を守る習慣が身につき、社会人の今となっては、「周りからの信頼」につながる重要な要素だと思っています。